江戸職人の工房の見学について:東静オンラインショップ

江戸職人の工房の見学について

　匠東静代表、ミリオンウェーブズ代表の実家は親、祖父母、曾祖父母の代から江戸下町、墨田区にありました。昭和の時代には至るところに工場、工房があり、音がして、匂いがあり、チャキチャキな職人達が賑やかに粋に仕事をしていました。ガラス、金属、木材、革等、高い技術をもった様々な分野の職人が集まっていました。
　ところが平成、令和と進むうちにその工場は一気になくなり、大手不動産会社のマンション、中国人の安い中華料理店等に変わりました。40年前から価格の値上げが受け入れられず、苦しみながら廃業した職人もいました。下請法が制定され、政府の公正取引委員会が弱い立場にある職人を守る動きを始めました。しかし時既に遅しで、多くの江戸職人は廃業しました。しかしまだかろうじて、東静グループの東静容器工業（メーカー）の工場の中に作業場を構え、モノ作りをしていた職人も残っています。職人達で集まり、値上げ交渉で戦っています

　東静グループがないという無知な者がいますが、始まりは高野商店（江戸商人）と江戸職人の資本関係（支配関係）ない連携でした。東静容器という会社は、東京と静岡で容器を売る商社機能（営業）のみを分担していた会社です。その母体となったのは別企業の職人と専門技術者でした。その連携により、日本を代表する容器メーカーとなった時代もありました。

　東静グループに関わった江戸職人を見ていくと、ここ近年の江戸のモノ作りの実体が見えてきます。

　ミリオンウェーブズは約20年間、主に皮革袋物、ガラス瓶等の江戸のモノ作り、地場産業を支援してきました。ミリオンウェーブズが、今も残る江戸職人を支援する為に、東静関係者と設立したのが匠東静です。
　これまで職人にお金を回す体制を作ろうしましたが、上手く行かず、後継者ができないまま職人達は廃業しました。また職人の技術を他地域の職人に継承できないかと模索しましたが、他地域の職人も廃業していました。もう、作れる者がいなくなったとされる優れた工芸品を後世に残し、後世の人に再現してもらうしかない、と思っていたところです。

　そんな中、江戸職人を前面に出してマーケティングをしたいというお客さんが徐々に増え、実際に職人の工房を見学されるお客さんも増えてきました。実際に職人の工房を見てもらうことで、上に書いたことを実感をもって共感理解頂けることが分かりました。またこれまで日の目を見なかった職人達の楽しそうな様子も見られ、職人達にとっても有益だと思いました。江戸職人の実態を心ある人達に知ってもらうことも重要だと認識しました。

　ということで東静グループ企業であったガラス職人の工房、東静グループと関わりの深かった金属職人等からは見学の許可をもらっていますので、見学を希望される方はご連絡下さい。

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