容器まめ知識 第五回 ガラスビンの加飾について その3
「加飾」は容器を魅力的に見せるお化粧です。
~ガラスビンの「加飾」~
1)フショク(フロスト加工)…[メールマガジン7号・9号にて紹介]
*薬品によるフショク加工
*サンドブラスト加工
2)磨き[今号紹介]
3)塗装(静電塗装)
4)印刷(シルクスクリーン)
5)ホットスタンプ(メタプリ印刷)
6)組み立て
*樹脂飾りパーツ
*金属飾りパーツ
今回は「磨き」についてのまめ知識です。
「磨き」とはその名の通り、ガラスの表面を磨いてなめらかな表面と光沢を出します。
何段階にも工程を分けて少しずつ丁寧に進める、非常に手間のかかる作業です。
では、具体的な工程について見ていきましょう。
1、荒ずり:回転する鉄製の金盤に研磨材と水をつけて、磨きます。(表面の荒れを取ります。)
2、石かけ:回転する砥石に水をつけて、磨きます。(表面を均一に研磨します。)
3、木盤磨き:回転する木製の円盤に、研磨材をつけて磨きます。(光沢が出てきます。)
4、バフ磨き:回転するフェルトやラシャ布製バフに研磨材をつけ、磨いて曇りや細かいキズを取り去ります。
5、水洗い:流水で洗い、研磨材を落とします。
工程が進むごとに少しずつ目を細かくして行き、最終的には輝きが出るまで磨きます。
「磨き」はこのように手間のかかる作業のため、香水瓶などの高価な商品で使われています。
ガラス本来の美しい輝きを最大限に引き出す「磨き」。
フショク、金属飾りパーツなどと組合せて、高級感の演出にぜひご検討下さい。
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