容器に関する致命欠点・重欠点・軽欠点の具体的な不良内容について
しかし、種々の事情から不良品が発生します。その不良の内容にも、実用上支障の無い程度のものから、基本的機能に重大な影響を及ぼすものまであり、欠点の内容により一般に欠点度を致命欠点・重欠点・軽欠点の三段階に区分しています。
通常、致命欠点の具体的な不良内容としては
1 消費者のケガに繋がる不良・・・成形時のバリ・カケ・ヒビやガラス片・金属片の容器内混入
2 製品の使用が不可能となる不良・・・表示違い・判読に影響を与えるような印刷不良(責任表示・使用方法)・完全な機能不良要因(漏れに繋がる成形不良・ねじ山、ねじ谷、首丈など機能部分の寸法)・コンパクト容器の開閉不可
3 工程異常による重度な不良・・・異物混入(毛・虫・血・石など)・異種混入(号数違いなど)材料違い・遮光度・歪み(破損に繋がる)
4 顧客で生産できない不良・・・口内径が細くノズルが入らない
などがあります。
重欠点の具体的な例としては
1 製品の使用に支障がある不良(クレームに繋がる程度)・・・位置あわせキャップ品の位置ズレやキャップ曲がり
2 製品の品位を下げる不良・・・印刷不良(致命欠点は除く)・製品のロゴ不良
3 致命欠点ほどではないが、工程異常による重度な不良・・・寸法(致命欠点は除く)・偏肉・バリ(致命欠点扱いは除く)・ゲート処理・容器のすわり・塗装、印刷の密着強度異常
4 梱包不良・・・梱包表示ミス・入数違い・梱包方法違い・梱包サイズ違い
5 顧客の生産に支障をきたす不良・・・光電管マーク・バーコード読み取り不可
などがあります。
軽欠点とは、致命欠点・重欠点以外の不良で、実用上ほとんど支障がないと予想される外観不良(キズ・生地肌・異物・汚れ・ひけなど)といわれる欠点をいいます。
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