【本家公式】東静グループ・匠東静の新しい規格容器・香水瓶・ガラス瓶
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界面活性剤について

 界面活性剤は種類も多く、性質も少しずつ違っています。これらの界面活性剤をうまく組み合わせ使いこなすといろいろの働き(作用)のものが出来ます。

1.乳化・分散作用(混ざり合わないものを混ぜる)

 水と油は一緒にすると分散しますが、界面活性剤を少量加えてかき混ぜると簡易に混ざり合い、安定な乳化液を作ることが出来ます。又、ススやカーボンは水の表面に浮かんで混ざり合いませんが、界面活性剤を少量加えてかき混ぜると、均一で安定な分散液を作る事が出来ます。
この働きを活かしたものにアイスクリームやマーガリン、塗料やインキなどがあります。ちなみに牛乳はそれ自身含んでいる界面活性剤の働きを示す物質によって、水に油が乳化している状態です。

2.湿潤・浸透作用(濡れやすく、しみ込みやすくする)

 はすの葉やガラスの表面に水を落とすと水玉となりコロコロ転がりますが、水に界面活性剤を入れると表面張力が下がり水玉にならず表面に広がります。この働きを利用して農薬を均一に薄く葉っぱにつけて、少量で大きな効果を出す事や、又、ウールなどの繊維を水に入れても繊維の中に水はなかなか入りませんが、界面活性剤を入れることにより繊維の表面と水とをなじみ易くさせ繊維の中に水が簡単に入っていきやすくさせることが出来ます。

3.洗浄作用(汚れを落とす)

 油や汗は布にしみ込むとなかなか落ちません。界面活性剤を水に溶かして用いると、まず布や汚れを濡らしすみずみまでしみ込んで汚れを剥し、これを乳化・分散させて除いてしまいます。この洗浄作用は界面活性剤の持つ力、すなわち浸透作用・乳化作用及び分散作用の総合された働きです。
この働きを活かしたものに衣類の洗剤・食器を洗う洗剤・化粧石鹸・ボディシャンプー・ヘアーシャンプー・ヘアリンス又金属などの脱脂剤や洗浄剤などがあります。

 そのほかにも界面活性剤は静電気を防いだり(帯電防止)、菌を殺したり(殺菌)、泡を立てたり消したり(発泡・起泡)又錆を止めたり(防錆)等の働きもします。

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