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容器まめ知識 第四回 ガラスビンの加飾について その2

シンプルな規格の透明ビンが高級感のある化粧品容器に華麗に変身。
「加飾」は容器を魅力的に見せるお化粧です。
現在容器まめ知識では、デザイン性を持たせるためには欠かせない、フショク・印刷・塗装などの加飾工程~ガラスビン編~について連載中です。

~ガラスビンの「加飾」~
 1)フショク(フロスト加工)…[メールマガジン7号・今号にて紹介]
  *薬品によるフショク加工
  *サンドブラスト加工
 2)磨き
 3)塗装(静電塗装)
 4)印刷(シルクスクリーン)
 5)ホットスタンプ(メタプリ印刷)
 6)組み立て
  *樹脂飾りパーツ
  *金属飾りパーツ

今回はフショクとサンドブラスト加工の違いについてのまめ知識です。

前回のまめ知識ではフロスト(くもり)ガラスの効果を出す「フショク」についてご紹介いたしました。実はフロストガラス調の効果を出すにはもうひとつ「サンドブラスト」という方法があります。
一見この二つの加飾は同じに見えるのですが、工程と仕上がりに違いがあります。

「フショク」は酸性の薬品でガラスの表面を加工する方法で、非常にきめ細かい仕上がりになります。多数のビンを一度に加工できますので量産に向いています。フショクは「エッチング」とも言います。(現在ではサンドブラスト加工のガラスでも「エッチング」と呼ぶ場合があるようです。)

「サンドブラスト」は圧縮空気の風圧で金剛砂などをガラスに吹き付け、表面を加工します。表面をフロスト調に加工するだけでなく、彫刻状に深く彫り込むことも可能で、花瓶やランプシェード、飾り窓などのインテリア製品でサンドブラスト加工を用いた非常に芸術性の高い製品を見ることが出来ます。

「フショク」および「サンドブラスト」では、フロスト加工を行なう部分と行なわない部分を分ける「マスキング」という手法が可能です。(ガラス製ドリンクサーバー「月の窓辺」はマスキングを利用したデザインです。)コストが割高になってしまうためか、「マスキング」を利用した容器はなかなか見かけません。それだけに斬新なデザインへの可能性を秘めているとも言えます。ぜひ、デザインに取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。
(次回は ガラスビンの加飾~「磨き」についてお送りします。)

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